高齢化社会における働き方のについて考える

本日はこちらのトピックを取り上げたいと思います。

 

タイトル:「高齢者が若者を支える社会を作ればいい」という逆転の発想

diamond.jp

 

記事の概要

今後少子高齢化の進行に伴い、少数の若者が多数の高齢者を支えなければならない社会が到来する。だが高齢者のうち、要支援・要介護認定の高齢者はそれほど多くなく、労働力として活用できる可能性がある。

 

ただ高齢者にフルタイムで働かせるのは負担が大きく多大な困難が予想される。そこで企業と高齢者、双方のニーズを満たすものとして「モザイク型就労」 を提案する。

 

「モザイク型就労」 とは高齢者が働きたいタイミングにおいて働ける仕組みや、ロボットやウェアラブルバイス等を用いた遠隔からの技術指導体制、人材データベースに基づくスキルマッチングシステムなどを組み合わせた現在開発中のクラウドサービスである。 

 

このサービスを用いれば高齢者の就労ニーズだけでなく、フルタイムで働くことが困難な人々にもチャンスとなりえるだろう。

 

感想

高齢者をもっと労働者として活用していこうという主張については賛同できます。ただ「モザイク型就労」 サービスは机上の空論と感じました。「モザイク型就労」 サービスを項目ごとに見ていくと以下のようになります。

 

高齢者が働けるタイミングにおいて自由に働ける仕組み。

⇒この項目に関して企業側のニーズは果たしてあるのでしょうか。現代の日本企業においてはいまだフルタイムでのニーズが高いように思います。ましてや高齢者側が好きなタイミングで働くか働かないか決められる仕組みは企業側には受け入れられないのでないに感じられます。

 

ロボットやウェアラブルバイス等を用いた遠隔からの技術指導体制。

⇒「モザイク型就労」のような実績が未知数の新システムに企業がロボットやウェアラブルバイスといった設備投資を行うでしょうか。興味本位で余力のある企業以外には可能性が低いように思います。

 

人材データベースに基づくスキルマッチングシステム

⇒日本の企業に限って言えば、会社間によって仕事の進め方や考え方というのはかなり違うものです。人材データベースに登録されている内容が他の企業においても同様にこなせるかどうかはそれぞれの業界によって異なるのではないかと感じました。特に人材の流動性が低い業界においては、その傾向は大きいものになると思います。

 

感想のまとめ

つまり筆者は新しいフリーランスマッチングシステムを開発しており、そのツールを用いることによって今後進んでいく高齢化社会を乗り越えていくことができると主張(宣伝)しているのだと理解しました。

 

個人的には難しいことなど考えずに定年退職制度を撤廃し、いくつになっても働ける仕組みづくりを行うほうがリソース的にも感情的にも社会に受け入れやすいのでないかと思います。

 

ただ高齢者がずっと上位の役職に就いたままでは若い世代への業務引継ぎがうまくいかず、会社を畳まないといけない事態にもつながるでしょう。

 

なのである程度同じ役職についた中高年の役職者には一旦役職から身を引いてもらい、新しく役職につく若手のサポートと育成に回ってもらうなどの工夫が必要になると考えています。(役職補佐などの役職を作るなどを想定しています。)